前回展開したUVシェルを用いてテクスチャに描き込みをする方法を紹介したいと思います
Maya→Photoshopへ
まず、展開したUVシェルを1枚の画像としてPhotoshopで使えるようにしていきます

UVエディタ上のメニューバーからイメージ→UVのスナップショットをクリック

オプションのダイヤログボックスが表示されます
参照(赤線部分)から、画像の保存先とファイル名を指定します
イメージフォーマットはJPEGのままで、画像サイズは1024×1024とします

作成したイメージをPhotoshopで開きます
描き込み用ガイドの作成
レイヤーを複製しておきます

複製したレイヤーに対し、メニューバーの選択範囲→色域指定をクリック

黒い部分を指定します

すると黒い部分だけが選択されるので、消しゴム等で消します
次に選択範囲を反転させます(赤丸部分)
適当に色を選んで全体を塗ると

このように縁取りだけ残す事ができます
書き込みを行うとき必要に応じて表示するためです

いつ描くねん!
輪郭選択用ガイドの作成

元の画像レイヤを複製して、色域指定で黒い部分を指定します

輪郭の外側を適当な色で塗りつぶします
選択を解除して、再度色域指定にて塗りつぶした色を指定します

選択範囲が変化しました
新規レイヤーを立ち上げ、選択範囲を反転させます

範囲内を適当な色で塗りつぶします
赤丸部分をクリックすると・・・

メニューが表示されるので、境界線をクリックします

レイヤースタイルのダイヤログが表示されます
サイズの数値を2pxに設定
対象物を2pxの厚みで覆うことになります
テクスチャに反映する際、範囲ギリギリの描きこみでは端部まで行き届いていない場合があり、テクスチャの切れ目がモデルに表示されてしまう可能性があるためです
覆う部分の色はカラーの部分で変更可能です

適用したら、レイヤーバーを右クリックでメニューを表示し、スマートオブジェクトに変換をクリック
縁取りと内部が同一のもの扱いになります
描き込み
準備は整ったので、実際に描き込みをするレイヤーを作成します

元の画像レイヤー(ベースと命名してます)を選択した状態で赤丸部分をクリックします

メニューが表示されるので、べた塗りをクリックします

ここで衣装ケースのベースとなる色を設定します

べた塗りレイヤーの右側のレイヤー部分を選択
メニューバーのイメージ→色調補正→諧調の反転で白→黒に変更します
これが色付け時のマスクとなります

輪郭選択用ガイドに色域指定をかけて選択しておきます

その状態でべた塗りレイヤーのマスク部分を白く塗ると、先ほど指定した衣装ケースのベースカラーが選択範囲内だけに現れました!

このための準備だったもふね|ω・)

べた塗りレイヤーを使用することで、後からレイヤーごとに色を変更することが可能になります

綺麗に塗りたい部分だけ塗ることが出来ました
べた塗りレイヤーを複製することで、異なる色を重ねていくことが可能です

描き込む際に、最初に作ったガイドを必要に応じて表示するとやりやすくなるかと思います

ある程度描き込んだので、モデルに反映してみます
方法はこちらを参照→ https://pc-engine.blog/bookshelf_texture/

アサインすることで、Photoshopの更新に合わせてMaya上でもテクスチャが更新されるので、状態を確認しながら描き込みを進めることが可能です
べた塗りレイヤーを追加し、更に描き進めると・・・

先ほどより雰囲気が出てきたかと思います
影の濃さ等も随時調整可能なので便利かと思います

メニューバーの蝶々のアイコンから、線対象に書き込むためのツールを呼び出せます

これは垂直を選択した場合です
中心線を軸に、書き込みが対称に実行されるので便利かと思います

完成!

(゚Д゚;)
まとめ
UVエディタのイメージをPhotoshopへ→描き込み用ガイドおよび範囲選択用ガイドの作成
→べた塗りレイヤーの作成および描き込み→Mayaへ反映→確認および修正
Photoshopでの描き込み方の一例を紹介しましたが、やり方が決まっている分けではないので、自分のやりやすい方法を模索するのもいいかと思います